カルイ様

「毎日、問い合わせがホームページから来ます。『デモをしてほしい』、『どこで買えば良いのか』、『代理店になりたい』など真剣な内容ばかりです」と髙橋社長様から評価をいただきました!
動画版のお客様の声です、併せてご参考ください。

山形市の樹木粉砕機とポンプのメーカー、「カルイ」の、代表取締役 髙橋和成氏、営業部 販売課主任 石山基氏に、つなぐホームページのネット集客コンサルティングを導入した経緯と、その成果について詳しく聞きました。

(カルイについて)

カルイは、樹木粉砕機の分野で全国でも高いシェアを誇る、山形県の「キラリと光る、中小企業」です。販売地域は、北は北海道から南は沖縄まで全国各地。海外への納入実績もあります。

カルイは戦前、昭和14年に発動機(エンジン)の開発・製造の会社として創業しました。一時は、東南アジアにも輸出するほど業績の良い時期もありましたが、その後、発動機業界では競争が激化。昭和30年代には一度、倒産の危機に瀕しました。この時は「農業用ポンプ」という新分野に乗り出すことで復活。しかし、再び軌道に乗ったかに見えた経営も、バブル崩壊後には、定期的にあった下請けの仕事が激減するなど、再び経営危機に。

このとき高橋社長は、下請けの仕事から自社製品に特化していくことを決断。特に「樹木粉砕機」に経営資源を集中すると腹を決めました。その決断が功を奏して、カルイの今日の隆盛につながっています。

投入口へ樹木の枝を入れると…
細かく粉砕してくれます!

つなぐホームページにネット集客支援を依頼

― カルイでは、つなぐホームページにどんな業務を依頼していますか。

つなぐホームページには、カルイの、ホームページのリニューアル、インターネット集客の企画、立案、実行支援を依頼しています。

島田さんに支援を依頼してから、まだ1年ですが、ネット集客は非常に好調です。

問い合わせが毎日来る

― カルイでの、「ネット集客の好調/不調を判断するための指標」を教えてください。

弊社では、ネット集客が上手くいっているかどうかは、「新規問い合わせの数」を指標に判断しています。

メールでの新規問い合わせは、この10カ月で累積126件。月間平均で約13件です。電話での問い合わせもメールとほぼ同数あります。つまり、問い合わせ総数は月間で30件弱。感覚的には、毎日、1~2件、電話またはメールで問い合わせが来るイメージです。

問い合わせは、数だけでなく質の方も向上しました。従来は、単なる情報収集や見積もりの当て馬のような問い合わせも多かったのですが、最近は、「デモをしてほしい」、「どこで買えば良いのか」「代理店になって海外に輸出したい」など真剣味のある問い合わせが増えました。

見込み客の業種も広がりました。従来、樹木粉砕機は果樹農家だけが売り先でした。しかし、最近は造園業者、畜産、一般家庭、そして全国の自治体からも引き合いが来ます。

今やインターネットは、カルイの強力な販売チャンネルになったといえます。

販売課主任 石山基氏

ホームページをリニューアル

― リニューアルしたホームページはどんなものですか。

こちらがリニューアルしたホームページです。

リニューアル前は、次のようなホームページでした。

カルイがホームページ集客を強化するようになった経緯

― カルイがホームページ集客を強化するようになった経緯を教えてください。

カルイでは、7年前、2006年に初めてホームページを作りました。しかし、出来栄えは、紙の会社案内をホームページに焼き直した程度のものだったので、問い合わせはありませんでした。当時は、「まあ、こんなものかね」と思っていました。

しかし、そのうち業界紙の人や取引先が、「カルイさんのホームページ、動きがないね」とボソッと指摘してきます。指摘してくるということは、ウチのホームページを見ているわけですよね。なのに失望させている。ネガティブな反響です。これはまずい。

もっと営業に役立つよう、ホームページを強化しなければと思いました。当時は、営業マンによる人的営業の限界を感じていた時期でもあったし、いい機会だとも思いました。

営業マンの地回り営業に限界を感じていた。

― 「当時は、営業マンによる人的営業の限界を感じていた時期でもあった」とは具体的には。

樹木粉砕機は、樹木があればどこでも使えるので、したがって商圏は「日本全国」となります。営業マンは、山形県内だけでなく、全国各地の農家や代理店にも売り込んでいかねばなりません。

しかし地方の中小企業の営業マンが、全国相手に効率よく営業をするのはむずかしいことです。よし、全国に営業をするぞと意気込んで、代理店の年鑑を開いてみても、そこには名前と住所が書いてあるだけ。各代理店が私たちの商品にどれほどニーズを感じているかはわかりません。

代表取締役 髙橋和成氏

それを見極めないまま、やみくもに出かけて営業しても、まず空振りに終わります。

こうした非効率を脱するために、いわゆる「反響営業」、つまり、業界紙などに露出を増やし、そこから生じた問い合わせに対応していくという方式に切り替えたいと思いました。

このとき、ホームページは、その露出増大のための媒体の一つとして重要です。樹木粉砕機のような地味なホームページに来る人は、人数は少なくても、きっと確かなニーズを持ってくるのでしょう。そのニーズに呼応すれば、「反響営業」が実現すると考えました。

そんな折、あるホームページ制作会社(※ つなぐホームページではありません)と知り合い、意気投合したので、その会社にカルイのホームページをリニューアルしてもらうことにしました。

そうしてできたのが、「粉砕機ドットコム」です。

最初にホームページを改善したときの成果

― 「粉砕機ドットコム」の反響はいかがでしたか。

反響は増えました。そして、農家からだけでなく、造園業からも問い合わせが来るようになりました。

固い枝をチップ状に細かく砕くという樹木粉砕機は、もともと果樹農家のニーズに対応して開発した機械です(※ 稲作農家では、敷地(田んぼ)の中で「枝」が発生しないので、樹木粉砕のニーズはありません)。

しかし「粉砕機ドットコム」を開いた直後から、首都圏の造園業者からも問い合わせが来るようになりました。

果樹農家以外にもニーズがあると分かった

しかし「粉砕機ドットコム」を開いた直後から、首都圏の造園業者からも問い合わせが来るようになりました。

どういうニーズなのかお客様に尋ねたところ、「造園では枝打ちが発生する。切り取った枝を放置しておくとみっともないし、軽トラで運び去るにも量が嵩張る。そこで樹木粉砕機を使って枝をチップ状にし、容積を減らした上で運ぶ。そうすれば一度にたくさん運べるので運搬コストが下がる」ということでした。造園業者には、容積低減(いわゆる減容)ニーズがあったのです。

この造園業者のニーズは、「農機具販売店を通じた代理店販売」を通じては、気づけないものでした。というのも、造園業者は、農機具の販売店には行かないからです。

既存の商流では届かない、しかし確実にニーズがある場所。ホームページを使えばそこに達することができる、それが分かったのは大きな成果でした。

つなぐホームページにホームページのリニューアルを依頼した理由

― そのように「粉砕機ドットコム」が成功していたにも関わらず、その後つなぐホームページにホームページのリニューアルを依頼したのはなぜですか。

つなぐホームページにリニューアルを依頼したのは、「粉砕機ドットコム」を制作した会社から、「多忙のため、改善作業をつなぐホームページに引き継ぎたい」と申し出があったからです。

具体的には、「このホームページからの反響はまだ増やせる。しかし、申し訳ないが、他の業務が忙しくなり、改善を施すための十分な時間が割けない。ついては協力会社であるつなぐホームページに改善(リニューアル)作業を引き継がせたい」とのことでした。

さっそく、島田さんにお会いし、今後の方針について説明を受けました。すると、島田さんは、「このホームページでは、カルイが本来持つ力の3割も発揮できていません」と言います。

今の「粉砕機ドットコム」でも上手く行っているのに、何と、あと7割も伸びしろがあるのかと驚きました。

しかし、島田さんにお任せしたところ、冒頭お話ししたようなめざましい成果が上がったわけです。自社ホームページの潜在力には、我ながら驚きました。

つなぐホームページ、島田に聞く

― そのように「粉砕機ドットコム」が成功していたにも関わらず、その後つなぐホームページにホームページのリニューアルを依頼したのはなぜですか。

カルイの集客支援にあたり、具体的にとったアクションは次のとおりです。

1.【事前調査・分析】

  1. 「商品と工場をすべて見せてもらう」
  2. 「グッドポイント40」
  3. 「顧客分析(買っているのは誰?)」
  4. 「顧客事例の潜在力への注目」 

2.【ネット広告の強化】

  1. 「キーワード広告の強化。出稿強化」
  2. 「出稿キーワードの改善」
  3. 「キーワード広告文の改善」
  4. 「SEO強化」
  5. 「ソーシャルメディアはやらない」 

2.【ネット広告の強化】

  1. 「キーワード広告の強化。出稿強化」
  2. 「出稿キーワードの改善」
  3. 「キーワード広告文の改善」
  4. 「SEO強化」
  5. 「ソーシャルメディアはやらない」 

3.【ホームページの強化】

  1. 「競合ホームページの徹底分析」
  2. 「自社ホームページの徹底分析」
  3. 「ファーストビュー強化」
  4. 「ニーズ別に専用ページを制作した」
  5. 「スマートフォンと携帯電話への対応」
  6. 「流れを意識したホームページ構成」
  7. 「顧客事例の強化」
  8. 「開発者インタビュー、社長インタビューを掲載した」
  9. 「ページの末尾の工夫」 

4.【その他】

  1. 「営業会議への参加」
  2. 「名刺の改善」
  3. 「顧客事例のパンフレット化」
  4. 「展示会の改善」
  5. 「FAQ(よくある質問と回答)の強化」 

【事前調査・分析】
1. 「商品と工場をすべて見せてもらう」

― 【事前調査・分析】1. 「商品と工場をすべて見せてもらう」とは?

カルイのホームページを改善するには、まず商品と製造現場をよく知ることが必要だと考えました。

その知識を得るには、カタログやヒアリングなど座学だけでは不十分です。実際に工場を見せてもらい、商品を触りながら、詳しく質問する必要があると考えました。

まず現場で商品を見る!

例えば、「粉砕機の操作ボタン」一つ取っても、他社製品はボタンが多いのに、カルイの製品はボタンが少なく、操作性が良い。またバッテリーのネジでも、カルイ製品なら、工具なしで開け閉めできる。

現場で現物を確認すれば、そんな製品の強みが、実地に目視確認できます。

【事前調査・分析】
2. 「グッドポイント40」

― 【事前調査・分析】2. 「グッドポイント40」とは?

「グッドポイント40」とは、自社の強みを、とにかく40個、書き出してみるという作業です。
この手法は、島田が東京でのセミナーに参加したときに、ある有名Webコンサルタントから学びました。

正直言うと、カルイのみなさんは慎み深いのか(?)、自社の強みを語ろうとせず、グッドポイントはあまり多く出てきませんでした。

そこで島田の方から次のように逆質問してみました。

  • マスメデイアに取り上げられたことはあるか?
  • 何か受賞歴はあるか?
  • 有名な大手企業と取引したことはあるか?
  • お客様はどんなことを言っていたか?
  • 製品は長く使えるのか?保証はあるのか?
  • 営業歴、販売歴に特徴はないか?
  • 競合他社と比較して、違いは?

このように逆質問すると、ようやくポツポツと答えが返ってきました。

カルイの社員のみなさんにとっては苦痛の多い作業だったかもしれません。しかし、「試して買える」、「お客様の声を聞いて製品を改善している製造37年以上の実績のある製造メーカー」などのコピーは、このグッドポイント40を通じて産まれました。

やはり、価値ある作業だったと思います。

【事前調査・分析】
3. 「顧客分析(買っているのは誰?)」

― 【事前調査・分析】3. 「顧客分析(買っているのは誰?)」とは?

良いホームページを作るには、その前段階として、そのホームページ上で販売する商品を、「どんな人・会社」が「何のために」買っているのかを、正確に認識する必要があります。 しかし、営業形態が100%代理店販売であるカルイには、顧客情報はあまり多く蓄積されていませんでした。

お客様は誰?

そこで、唯一、顧客と深く接している、「納入指導でエンドユーザーに接する社員」に、カルイの顧客像をヒアリングしてみました。

結果、分かったことは、次のとおりです。

  • 主な顧客は果樹農家(梨、桃、りんご、みかん、さくらんぼ)である。  
  • その他、造園業、除染作業などの顧客もいる。  
  • ニーズ形態は「刈り取った枝を処理したい。本当は野焼きしたいができない。しかたがないので粉砕機を使って粉々に砕く」という内容がほとんど。  
  • 比較的、年配の顧客が多い。  
  • 農家や造園業の顧客はホームページの難しい文字は読まない  
  • 高価な商品なので失敗したくないと思っている。  
  • 実績を重視する

【事前調査・分析】
4. 「顧客事例の潜在力への注目」

― 【事前調査・分析】4. 「顧客事例の潜在力への注目」とは。

先に述べたとおり、カルイの顧客には、「高価な商品なので失敗したくない」、「実績を重視する」という特徴があります。

この場合、高額商品の販促ツールの定番である顧客事例(事例広告)を使うのが適切です。

顧客事例では、実際にカルイの商品を購入、使用している顧客が、その感想を語ります。これを多く載せれば、懐疑的な見込み客に対しても安心材料を提供できるでしょう。

【ネット広告の強化】
1.「キーワード広告の強化。出稿強化」

― 【ネット広告の強化】1.「キーワード広告の強化。出稿強化」とは。

まずGoogleやYahoo!へのキーワード広告の出稿量を増やしました。

その結果、2012年11月のアクセス数1727が、翌年9月にはアクセス数5945へと、3倍に増えました。

キーワード広告をクリックするのは「ニーズの高い来訪者」です。ということは、アクセスが増えれば、それは問い合わせ増につながります。

なお当初はディスプレイ広告にも出稿していましたが、コンバージョン率が悪すぎたので停止しました。

【ネット広告の強化】
2.「出稿キーワードの改善」

― 【ネット広告の強化】2.「出稿キーワードの改善」とは。

カルイのキーワード広告は、以前は、別の広告代理店が代行管理していました。しかし、その出稿キーワードの一覧を見ると、「燃える ゴミ」「野外焼却」のような、樹木粉砕機のニーズからかけ離れたキーワードにも出稿されていました。

なぜ見込の薄いキーワードにも出稿していたのか。取りこぼしを最小限にするという方針だったのかもしれません。しかし、それにしても予算のメリハリが効いていませんでした。

事前に行った顧客ニーズ分析を元に、「ニーズに対応している、有効なキーワード」だけに重点的に出稿するよう、方針を切り替えました。

【ネット広告の強化】
3.「キーワード広告文の改善」

― 【ネット広告の強化】3.「キーワード広告文の改善」とは。

以前は、「竹 粉砕機」という検索キーワードに対し、次のようなキーワード広告が出稿されていました。この広告文は良くありません。

竹処理にお困りなら
  動画で破砕性能を確認できます
  (株)カルイの粉砕機ドットコム

これが良くない理由は、次のとおりです。

  • 「制限文字数を使い切っていない」
  • 「『できます』は情報量ゼロの単語。文字数の無駄使い」
  • 「社名やブランド名のようなクリック促進効果のない情報を入れている」

そこで、次のように改善しました。

孟宗竹を粉砕、竹チップ化粉砕機
  竹や果樹を粉砕。機械の出張実演OK
  粉砕後チップ提供無料。導入事例あり

改善にあたり気を付けたことは次のとおりです。

  • 「文字数をきっちり使い切る」
  • 「他社との差別化」
  • 「出張実演OK、チップサンプル提供などお得情報をアピール」
  • 「導入事例(実績)があることを訴求」

改善前と改善後では、文章の情報量が違うことがお分かりいただけると思います。

また改善後のキーワード広告では、広告文とホームページの連携に留意しました。
広告文、「機械の出張実演OK」、「粉砕後チップ提供無料」などに惹かれてクリックすると、その先のホームページ画面で、「試して買える」と「チップサンプル提供」のキャッチコピーが目に入ります。

広告文とホームページを連携させれば自然に問い合わせしたくなるという効果を狙いました。

広告文とホームページの連携を意識。大きく目立つ文字に注目!

【ネット広告の強化】
4.「SEO強化」

― 【ネット広告の強化】4.「SEO強化」とは。

今回のホームページの制作には、WordPressというソフトウエアを使いました。

WordPressは、Googleも「良いシステムである」と認めています。つまり、WordPressを使って制作したホームページと、別のシステムを使って制作したホームページでは、前者の方が検索表示順位が上がる確率が高くなります。

【ネット広告の強化】
5.「ソーシャルメディアはやらない」

― 【ネット広告の強化】5. 「ソーシャルメディアはやらない」とは。

カルイのネット集客においては、facebook、Twitterなど、ソーシャルメディアは使わないことにしました。樹木粉砕機のような実用品の集客に、おしゃべりコミュニティ的なソーシャルメディアはあまり役に立たないと考えたからです。

効果がゼロとはいいませんが、手間暇かけても、それに見合う効果は期待できないことは間違いないでしょう。実用品の販売促進のためには、ソーシャルメディアよりもキーワード広告や顧客事例の方が有効です。

【ホームページの強化】
1.「競合ホームページの徹底分析」

― 【ホームページの強化】1. 「競合ホームページの徹底分析」 とは?

ネットで検索する顧客は、複数の会社のホームページを見ながら自由に比較検討します。

この時、顧客に自社の商品を選んでもらうには、ホームページ上では「他社にない特長」をアピールする必要があります。つまり、他社との差別化が必要です。

では他社と差別化したアピールを行うにはどうすれば良いか。その第一歩は、まず競合他社をよく知ること、すなわち競合分析が必要です。

今回は、次のようにして競合分析を行いました。

  1. 検索キーワード「粉砕機」でGoogleを検索  
  2. キーワード広告を出している会社、検索結果の1ページ目に表示される会社を「競合」と見なす。  
  3. 競合すべてのホームページを縦長に印刷する。  
  4. 印刷したそのページを見ながら、論評する。具体的には、そのページの良い点、悪い点、改善すれば良い点を考える(競合のホームページをコンサルティングしてあげる感覚)  

この競合分析の結果、「顧客事例を導入している会社はない」、「粉砕機は商社も販売している」、「動画を充実させているところが多い」ということが分かりました。

【ホームページの強化】
2.「自社ホームページの徹底分析」

― 【ホームページの強化】2. 「自社ホームページの徹底分析」 とは?

競合ホームページを分析したのと同じ手法で、自社ホームページも分析してみました。当時のカルイのホームページ(旧 「粉砕機ドットコム」)への自己評価は次の通りです。

【当時のカルイのホームページの良い点】

  • 「粉砕機ドットコム」という名前はわかりやすくて良い。
  • フリーダイヤルを取得していることが一目でわかる。
  • 自社の強み・特徴が目立つ場所に書いてある。
  • 動画が掲載されている(見たいと思える)
  • 展示会情報が更新されていて、わかりやすい
  • カルイニュースがある。こまめに更新されていそうに見える。
  • マスコミ掲載実績がある。
  • グローバルメニューに「中古機械」と「売れ筋商品」の情報がある。
  • 資料請求ボタンがある
  • 「実演やります」というメッセージ
  • 木材チップの有効利用の方法など、お役立ち情報が載っている。
暗い印象だった過去のホームページ

【良くない点】

  • 更新日時が書いていない。
  • デザインが黒赤で重たい。
  • ページ右上の電話番号案内に、受付可能な時間と曜日が書いていない。
  • 見られない動画がある。
  • 右側のナビゲーションが長い(テキストリンク)。一個一個見なければならず面倒。
  • 製品が型番順に並んでいる。顧客が目的の商品にいきつくのが難しい。
  • 販売店情報がない(全国に販売店があるのに、それを伝えていない)
  • ポンプの情報が掲載されている。粉砕機ドットコムなのに。
  • 一番下の「循環型社会システム」に事例が欲しい。内容をわかりやすくしたい。場所が下すぎる。
  • 特定商品がずっと「新型」として掲載されている。
  • トップ画面で、よく目立っている粉砕機。しかし、詳しい情報を知ろうと思っても、メニューから見つけるのがとても難しい。
  • 商品の性能ばかりを強調している。商品の使用方法の説明が少ない。
  • 会社情報が冗長。(社史の情報が本当に必要なのか?)

【ホームページの強化】
3.「ファーストビューの強化」

― 【ホームページの強化】3. 「ファーストビューの強化」とは。

ファーストビューとは、「ホームページの最初、一目で把握できる範囲」のことをいいます。
このファーストビューで、来訪者に良い印象を与える必要があります。

ファーストビュー強化の一例

ファーストビューにおいては、以下の点を重要視しました。

  • トップの写真は、「商品を使っている姿」を使う。
  • パッと見0.1秒で、何屋なのかがわかるようにする。
  • キーワード広告の広告文と、トップページの情報を連動させる。広告で歌っている宣伝文がトップページで表現されているようにする。具体的には、「選んで買えるの実演デモ」と「チップサンプル提供のボタン」という情報が必要。
  • 電話番号がわかりやすいこと
  • 携帯電話のホームページがわかること
  • 強みが的確に文章化されていること
  • グローバルメニューに商品比較に必要な情報(ボタン)をおいていること
    (初めての方へページを企画した粉砕機の商材が一般的ではないため)
  • グローバルメニューにお客様の声を掲載していること

【ホームページの強化】
4.「ニーズ別に専用ページを制作した」

― 【ホームページの強化】4. 「ニーズ別に専用ページを制作した」とは。

製品情報ページでは、「粉砕物から選ぶ」、「移動方式から選ぶ」のような、ニーズ別の選択メニューを設けました。

メニューの先は、ニーズ別に専用ページになっています。その方がユーザーに対し親切だと考えました。また専用ページがある方が、検索ヒット率が高まります。

【ホームページの強化】
5.「スマートフォンと携帯電話への対応」

― 【ホームページの強化】5. 「スマートフォンと携帯電話への対応」

ホームページ内の情報をコンパクトにまとめて、スマートフォンや携帯電話でも読みやすいようにしました。特に農家対策としてスマートフォン対応は重要です。農業は野外作業なので、Web検索は、外でスマートフォンで行う可能性が高いからです。

【ホームページの強化】
6.「流れを意識したホームページ構成」

― 【ホームページの強化】6. 「流れを意識したホームページ構成」とは。

「キラーコンテンツ」という考え方があります。キラーコンテンツとは、それを熟読すれば、高い確率で問い合わせがしたくなるという、必殺コンテンツのことです。

カルイのキラーコンテンツは「顧客事例」です。トップページに来た顧客には、何が何でも顧客事例を読ませたいと考えました。

具体的には「トップページ → 商品ページ → 顧客事例 → 問い合わせ」、「トップページ → 導入事例 → ページ末尾の反応装置 → 問い合わせ」という経路を想定しました。

【ホームページの強化】
7.「顧客事例の強化」

― 【ホームページの強化】7. 「顧客事例の強化」とは?

ホームページのリニューアルにあたり、顧客事例を、数多く掲載しました。

樹木粉砕機は、一台100万円近くする高額商品なので、買うときは「失敗したくない」という心理が強まります。

その心理を軽減するには、すでに樹木粉砕機を使っている人が、顔出し、名前出しで「これいいですよ」と推薦している、顧客事例コンテンツが最も有効だと考えました。

導入事例をホームページに掲載

顧客は、自分と同じ業種、同じ規模、同じ境遇の人の事例に興味を持ちます。

リンゴ農家なら、ミカン農家よりはリンゴ農家の事例を読みたいし、徳島県の見込み客ならば、山形県のユーザー事例ではなく、徳島の農家の事例を見たいと思います。造園業者ならば、農家ではなく、造園業者の事例を読みたいはずです。人は、「自分と関係のある話」に興味を示すのです(逆に言うと、自分に関係ない話には興味がありません)

顧客事例は、今後も増やしていくつもりです。事例は多ければ多いほど、反応率が上がります。競合他社とは、まず事例の「数」で差別化する。ゆくゆくは、お客様実績ナンバーワンとホームページ上で謳いたいところです。

【ホームページの強化】
8.「開発者インタビュー、社長インタビューを掲載した」

― 【ホームページの強化】8. 「開発者インタビュー、社長インタビューを掲載した」とは。

全国の顧客はカルイの名前を知りません。この会社どんな会社なのか、大丈夫か、信頼できるのかと心配する人も多いでしょう。

そこで、「社長インタビュー」、「新製品の開発秘話(開発者インタビュー)」を掲載し、会社の方針や、製品の改良方針などを説明し、安心感を与えるようにしました。

インタビュー形式にしたのは、通常の文章だと文体がどうしても硬くなり、とっつきにくくなるからです。プロジェクトXのように面白く読めるよう工夫しました。

【ホームページの強化】
9.「ページの末尾の工夫」

― 【ホームページの強化】9. 「ページの末尾の工夫」 とは

各ページの末尾には必ず電話番号と問い合わせボタンを付けます。問い合わせを増やすには、こういう細かい努力が重要です。

【その他】
1.「営業会議への参加」

― 【その他】1. 「営業会議への参加」とは

カルイの営業会議には極力、同席しています。

つなぐホームページは、自社のことを、ホームページ制作会社ではなく、ネット営業のコンサルティング会社であると考えているからです。

会議の席上では、営業スタッフから、お客様やライバルの情報を教えてもらうなどして、次の施策の参考材料にします。

【その他】
2.「名刺の改善」

― 【その他】2. 「名刺の改善」とは。

島田は、自分の名刺を情報の多いジャバラ型に変えてから、自社のアピールが楽になりました。
名刺がそのままパンフレットになるのです。
カルイの営業スタッフにも同様の名刺に切り替えることを提案しています。

【その他】
3.「顧客事例のパンフレット化」

― 【その他】3. 「顧客事例のパンフレット化」とは。

商談の時に見せやすいよう、顧客事例をパンフレット化することを計画しています。

【その他】
4.「展示会の改善」

― 【その他】4. 「展示会の改善」とは。

展示会で次のようなことができれば良いと考えています。

  • お客様の声の動画版を作り、展示会でリピート再生する
  • 来場者と同じ農業種別の事例を手渡す。りんご農家にはりんご農家の事例、みかん農家にはみかん農家の事例というように。
  • 竹チップ・パウダー無料掴み放題を企画する。農業関係の来場者は無料というキーワードには強く反応するから。人が集まるし、商品も説明できる。チップの活用方法も説明できる

【その他】5. 「FAQ(よくある質問と回答)の強化」

― 【その他】5. 「FAQ(よくある質問と回答)の強化」とは。

顧客からよく聞かれる質問(あるいは、聞かれるであろう質問)を、FAQ(よくある質問と回答)として、ホームページに掲載したいと考えています。

FAQには、顧客が疑問に思うことが載っています。それは、「マニアックだけれど切実な検索キーワード」にヒットするでしょう。いわゆるロングテールSEO対策です。目標は質問数1000件。そこまで載せれば、競合に対して絶対的な優位が獲得できるでしょう。

先輩ユーザーからのアドバイス

― これから島田を活用しようと考えている山形県内の企業に向けて、「先輩ユーザー」としてのアドバイスを教えてください。

島田さんは、専門家として力があるだけでなく、仕事に対し熱意と思い入れがある人です。徳島県の出身なのに山形県で地場企業の支援をやっているというのも面白いですよね。

島田さんと話していると、考え方が顧客本位になります。ホームページの向こうにいるお客さんのことを真剣に考えられるようになります。

これから、島田さんに支援を依頼する企業のみなさんは、まず自分の固定観念を捨てて、まっさらな気持ちで接することをおすすめします。熱く話すのがいいと思います。

島田さん、カルイのホームページ集客を改善してくださりありがとうございました。以前の「粉砕機ドットコム」でも満足していたのに、それがさらに伸びたので驚いています。

これからも共に成長していきましょう。引き続きよろしくお願いします。

カルイ様、取材協力ありがとうございました

カルイ様、本日はお忙しい中、
貴重なお話をありがとうございました。

※ 株式会社カルイのホームページ
※ 取材日時 2013年10月