Voice

代理店経由の販売で
ホームページを効果的に
活用した成功事例

株式会社石井製作所
代表取締役専務 石井 智久様

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代理店経由の販売で
ホームページを効果的に
活用した成功事例

株式会社石井製作所
代表取締役専務 石井 智久様

「ホームページへのアクセス数が3倍~4倍に増加、『春の製品について教えて』『最新版の製品が知りたい』『他社製品から買い替えたい』など、販売につながりそうな問合せも増えました。」

株式会社石井製作所
https://isi-mfg.com/
石井製作所 採用サイト
https://recruit.isi-mfg.com/

石井製作所は山形県酒田市の創作機械メーカー。メイン商品は農業機械です。作るだけ、売るだけでなく社員が提案からアフターサービスまで担う一貫した業務により、地元をはじめ全国の農家さんで強い信頼を得ています。
そんな同社の代表取締役専務 石井智久さん(28歳)に、つなぐホームページへの評価など、詳しく伺いました。

石井製作所について

石井製作所について

― 石井製作所とはどういった会社なのか、お聞かせください。

大正10年に創立した、主に農業機械を手掛ける創作機械メーカーです。社員数はインタビュー時54名、創業者は私の曾祖父、現社長は祖父に当たります。事務所、自社工場を山形県酒田市に構え、製品の開発から製造、販売まで一貫して行っています。販売については、代理店制度を採用し、主に販売店様にお任せしてきました。販売店様には、製品販売の他、お客様である農家様からのご相談対応や、メンテナンスなどもお願いしています。

ホームページ

リニューアルの目的

ホームページ

リニューアルの目的

― つなぐホームページには、何を依頼されましたか。
ホームページのリニューアルをお願いしました。
― リニューアルの目的は、どういうものでしたか。
目的は2つあり、一つは販売店様と農家様にとって、欲しい情報がすぐ見つかり、わかりやすいホームページにすることです。特に、製品の特徴が一目でわかり、販売店様がセールスポイントをカンタンにつかめるなど、営業活動に役立つホームページを狙っていました。

もう一つの目的は、お問い合わせ対応の効率化です。春と秋の農繁期には、販売店様からの製品のパーツ(修理部品)などに関するお問い合わせの電話が集中し、対応に追われておりました。パーツ関連情報などもホームページで提供して、販売店様支援を一層充実させつつ、電話対応を減らして業務の効率化を図ろうと考えたのです。

リニューアルから2カ月半、

目的の達成具合

リニューアルから

2カ月半、

目的の達成具合

― リニューアルしてみて、目的の達成具合は、いかがですか。
2016年末のリニューアルオープンから、まだ2カ月半ですが、手応えを感じています。

まず、アクセス数は、前年同月比で3倍~4倍に増えました。

農家様や販売店様を読者に持つ業界紙に、弊社広告を出した時のアクセス数を比較して、わかりました。数字が伸びたのは、ホームページが、より使いやすく、充実したものになったからだと思われます。

また、パーツなどについてのお問い合わせの電話は、少なくなった感じです。

今回のリニューアルで、パーツリスト(修理部品表)、カタログなどをホームページからダウンロードできるようにしました。ダウンロードコーナーの一日当たりの閲覧者数は、パーツリストが20人、カタログが20人~30人ぐらい。少なくとも、閲覧者数分は、お問い合わせの電話は減ったのではないかと考えています。

反対に増えたのが、農家様からの製品についてのお電話やメールでのお問い合わせ。

今は、春の農繁期なので「春の製品について教えて欲しい」という質問が多いです。他にも、「現在、使っている(石井製作所の)製品の最新版が知りたい」「他社製品から買い替えたい。こういう機能がついている製品はある?」など、販売につながりそうな具体的な質問が目立ちます。

リニューアルを

決めるまでの経緯

リニューアルを

決めるまでの経緯

― ホームページのリニューアルを決めるまでの経緯を教えてください。
リニューアルを決めた背景には、農機具市場と販売店様、農家様の変化がありました。

農家様は、農機具選びのアドバイスから購入後のアフターケアまで、手厚いサポートを求めています。弊社では、販売店様に、こうしたサポートをお願いしてきました。昔も今も、販売店様と農家様との密なお付き合いが、製品販売につながります。この販売の法則は不変ですが、状況は変わってきています。

昨今、農機具市場は大きな変化を迎えつつあります。農地の集約化や、米価の減少といった変化に対応すべく、農家様自身が販売店様経由だけでなく、自ら、ネットで農機具情報などを集めるようになってきました。一方で、若い農家様、販売店様が増えたのも大きな変化です。特に農業は広く情報を知らないと、多くのことに対応することができません。

そのような中で、私どもはメーカーとして、若い農家様、販売店の皆様が各々の要望に対応しやすいよう、これまで以上に円滑な情報集めに協力したいと考えております。状況の変化から、こういう想いを強くし、その実現のために、ホームページのリニューアルを決めました。

つなぐホームページ

からの提案

つなぐホームページ

からの提案

― リニューアルにあたり、つなぐホームページからの提案などはいかがでしたか。
島田さんが、弊社の開発力を紹介するコーナーや、お客様に取材して制作する「お客様の声」の掲載を勧めてくださいました。それから、もう一歩踏み込んだ”購入につながる情報”や、仕組みもあった方がいいとのアドバイスもいただきました。その具体案として、弊社製品に触れて、スタッフに相談もできる展示会の情報の掲載や、「ユーザー登録」をしてもらった方に、新製品情報などをメールマガジンで提供することを、ご提案いただきました。

私どもは製品の質、機能面の良さといった開発力には自信があります。弊社製品に対する、お客様からの評価の声を伝えられれば、農家様に信頼してもらえるし、販売店様は営業しやすくなるはず。また、「展示会情報」の掲載や、ユーザー登録者へのメルマガ配信も販促につながるでしょう。こう考えて、ご提案を採用させてもらうことにしました。

表を使って分かりやすく「研究開発の取り組み」

キーワード1.

開発力のアピール

― 提案内容をホームページに盛り込んでみて、いかがでしたか。

開発力については、弊社が、農家様や販売店様の声を生かしたり、国の研究機関や地元の大学と共同開発を行ったりしながら製品を開発していることを、表を使って分かりやすく解説、合わせて具体的な「開発実績」も掲載しました。確かな開発力がある点を、説得力を持って伝えられたと考えています。

キーワード2.

客に取材して「お客様の声」を制作

― 「お客様の声」はどうでしたか。

「お客様の声」については、私自身が取材の立ち会いをしたため、ホームページに盛り込む前の制作段階からも得るものがありました。

弊社の「お客様の声」は、私どもの製品ユーザーである農家様に製品を利用してみた感想などを伺い、文章にまとめたものです。基本的に、ホームページ用の文章、写真は私どもで用意したのですが、「お客様の声」に限っては、取材、写真撮影、文章作成を島田さんにお願いしました。

取材に同行して良かったのは、自社製品の強み、農家様が求めていることや製品購入の決め手を再確認できたこと。農家様から見た製品の長所が、私どもが考えていた点と一致した場合もあれば、異なる場合もあり、「こういう点が評価されるのか」と新たな発見につながりました。何より、農家様の評価の声を直に伺えて嬉しく思いました。

動画も取り入れて紹介「開発実績」
製品への信頼感につながる「お客様の声」

さらに、農家様のお話から、製品購入の前後で手厚いサポートを求められていることや、農家様と販売店様との密接なお付き合いが製品購入の決め手であることを、あらためて痛感。販売店様が農家様をサポートしやすいように、販売店様支援に一層力を入れるという弊社の方針は正しかったと確信できました。

また、完成した「お客様の声」をホームページにアップしてみて、今までのホームページになかった良さを感じました。文章と合わせて農家様と私の二人並んだ写真も掲載したので、ページに人気が出て温かみが加わったからです。機械メーカーのホームページは、製品写真中心で、冷たい印象を与えがち。人物写真がこれを解消してくれました。

キーワード3.

「展示会情報」と「ユーザー登録」

― 「展示会情報」と「ユーザー登録」についてもお聞かせください。

「展示会情報」を掲載し、ユーザー登録できるようにしたところ、リニューアルからまだ2カ月半ですが、ポツポツ登録される方が出てきております。弊社の「ユーザー登録」は、製品の活用事例や新製品情報をメールマガジンで提供するという特典付き。登録者が増えるのは嬉しい反面、メルマガの内容をどう充実させるか、頭をひねっておりまして。これについては、島田さんの知恵を借りるつもりです。

「とても役立ったアドバイス」

「とても役立った

アドバイス」

最後にもう1点、島田さんからのアドバイスで、とても役立ったものを加えておきます。「閲覧者の目がよく行くところに、重要な情報を配置すること」です。アドバイスに従って、よく目が行くヘッダーやフッターには、弊社の電話番号や受付時間、「カタログ請求」や「メールでの問い合わせ」のリンク、サイドメニューには「ダウンロードコーナー」や「動画一覧」のリンクなどを表示させるようにしました。リニューアル後に、農家様からの問い合わせの電話やメール、ダウンロードコーナーの閲覧者が増えたのは、重要な情報の適切な配置が大きく影響していると考えています。

「ヘッダーのデザインが

非常に良かった」

「ヘッダーのデザインが

非常に良かった」

― デザインの提案の方は、どうでしたか。
いただいたホームページのデザイン案で、非常に良かったのが、トップページのヘッダー。

ヘッダー画像は、白雲の浮かぶ空と、遠くに見える山並みを背景にした稲穂の写真の上に、弊社の製品を重ねたもの。よく見ると、土づくりや種まき用製品には、青々とした春の稲穂、収穫時に使用する製品には黄金色に実った稲穂の写真が合わせてありました。そして、この画像の上に、キャッチコピー「私たちは、稲作農家様を応援する創作機械メーカー」。ヘッダーから、私どもが製品を通じ、農家様を支えてきた会社であることが伝わってくる感じでした。「こういうビジュアル表現は、とても思いつかない」。素晴らしいと思いました。

それから、色使いのバランスも良かった。

ホームページには、私どものコーポレートカラーであるマリンブルーの使用をお願いしていました。ブルーは、ともすれば冷たい印象を与えがち。しかし、文字や線、背景の色にマリンブルーを使う一方、温かみのあるピンク系やグリーン系などの色を適度に取り入れてくれたので、マリンブルーの明るく、さわやかな感じを出しつつ、クール過ぎない仕上がりでした。

つなぐホームページへの評価

つなぐホームページ

への評価

― この度のリニューアルについて、あらためて、つなぐホームページへの評価などお願いします。

お話してきましたように、リニューアル後の滑り出しは好調で、島田さんの手腕を高く評価しています。もう1つ、つなぐホームページさんを評価している点として付け加えたいのが、丁寧なサポート。弊社はホームページを自社で管理・運用しています。製品情報の修正、ブログ更新などもマメにやっています。弊社のホームページ担当者は、今では慣れてラクに運用できているものの、運用し始めた当時は困ったらすぐ相談していたようです。「写真を入れ替えたら、文字と画像がズレた。どうしたら直せますか」など、編集に関する質問を、かなり頻繁にしていたわけですが、毎回きめ細かくサポートしてくれたと聞いています。

今後の期待

今後の期待

― 今後、つなぐホームページに期待することなどはいかがですか。
今後の課題は、ホームページを活用して上手く売上を伸ばしていくことです。そのため、多くの農家様、販売店様に弊社のことを知ってもらい、そして活用できる情報を提供していくことが第一です。さらに、私どもの場合、直販していないので、ホームページがどれだけ購入に結び付いているのか、カンタンにつかめません。こうしたことをどう調べるかなど、ホームページの生かし方について島田さんにご相談したいと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。
― お忙しい中、ありがとうございました。

※取材日時2017年4月

※ 文中に記載されている数値など情報は、いずれも取材時点のものです。