サンクコスト(埋没費用)とは、事業や行為に投下した資金・労力のうち、事業や行為の撤退・縮小・中止をしても戻って来ない資金や労力である。
事例では「つまらない映画を観賞し続けるべきか」がある。映画を鑑賞しているが、内容がとてもつまらない。チケット代はすでに支払っているので最後まで鑑賞しなければもったいない。しかし、つまらない映画の鑑賞を続けても時間がもったいない。今後、この映画が面白くなる可能性にかけるか、残り時間を有意義に過ごすために映画鑑賞をやめるべきか判断する。 ※映画チケットは埋没費用なので考慮しない。
このサンクコストを商売に組み込むと、お客様のリピート率は上昇する。通信販売で実践されている事例では、「あと●回定期購入を続けると●●プレゼント」、「●●回以上利用していただいているお客様なので特別会員になっています」がある。また、飲食店などでは「初回のお客様に渡すスタンプカードのスタンプをはじめから3個くらい多めに押しておく」というものもある。
実際に妻が健康食品を購入していて、上記施策にハマっていた。人間とは欲深い生き物である。